GBC試験(Global Business Conversation試験)は、真のビジネス英語能力を測定する重要ツール。
ですがまだ対策用の学習ツールがほとんどなくて困りますよね。
初心者の方に向けて、GBC試験の入門知識と対策方法を解説します。
口コミ・体験談もご紹介するのでぜひ参考にしてください!
GBCアセスメントとは?ビジネス英語の能力試験の詳細

GBC試験は、ビジネスシーンでの英語使用能力を評価するために設計されています。
この試験を受けることで、あなたの英語がビジネスの場でどれだけ効果的に使えるかを測定し、それを国際的な基準で証明することができます。
ビジネス英語は、日常会話とは異なり、専門的な語彙や表現、交渉やプレゼンテーションといった特定のスキルを要求されるため、GBC試験はこれらの能力を総合的に評価します。

GBCのスコアと難易度:体験者の声
GBCは、最近コンサルタントなど外資系企業などで求められるようになってきた英語能力を診断するテストです。
日本ではベルリッツが扱っていて、企業単位で受験します。個人での受験はありません。

GBCはインタビュー形式のスピーキングテストで、約20分間です。
質問は一般的な内容からビジネス関連、抽象的なトピックまで幅広いです。
スコアは0.0〜5.0のスケールで評価されます。
ネイティブスピーカーでも平均3点前半、日本人だと1.5〜2.5点が多いようです。
かなり難しいようで、そういう口コミが多いです。
GBCの評価項目:「情報伝達力」「伝え方・話し方」「言語能力」
評価項目は「情報伝達力」「伝え方・話し方」「言語能力」の3つです。
英語力だけでなく情報伝達能力やジェスチャーなどの非言語的要素も対象となります。
ですから普段から英語圏のひとたちと接する機会がある方が有利ですね。
採点方式は、アメリカのInteragency Language Roundtable Testing Committee(ILR)の基準に基づいています。

ロジックを使って明瞭に表現しできているか、ジェスチャーやアイコンタクトは効果的か、リスニング力・語彙力・文法のレベルが高いか、といったことが評価されます。
このようにGBCは英語力だけでなくビジネススキルも含めた総合的なアセスメントを行います。
単に日本で一般的に行われている英語学習を詰め込むだけでは不十分ですね。
GBCはまさしく日本人の多くが不得意とする分野を試すなかなかハードな試験です。
ですが、あなたのビジネス英語のレベルを客観的に把握するためにも、将来のキャリアのためにも、しっかり対策していきましょう。
GBCスコアと評価基準
ではGBCのスコアと評価基準について詳しく解説します。
GBCスコアの特徴
- スコアは0.0から5.0までの6段階評価
- ネイティブスピーカーの平均スコアは3点台前半
- 日本人英会話学習者の多くは1.5~2.5点
- 0.1ポイントを上げるのに約半年を要する場合も
GBCでは英語運用能力はもちろん、ビジネスコミュニケーション能力全般が評価されます。
そのため、ネイティブスピーカーでも5点満点は稀で、平均は3点台前半とされています。
一方で、英会話を学習中の日本人は1.5~2.5点が多いようです。
0.1ポイントでも上げるのに半年かかる場合もあり、スコアアップの難しさが窺えます。
評価項目の3大カテゴリー
GBCの評価項目は44項目に及び、大きく分けると以下の3つのカテゴリーに分類されます。
- Communication of Information(情報伝達力)
- Delivery(発話の仕方、非言語コミュニケーション)
- Language Areas(言語運用能力)
英語力に直接関わる「言語運用能力」だけでなく、「情報伝達力」と「発話の仕方」の2つのカテゴリーでビジネスコミュニケーションスキルが評価されるのが特徴です。
言語運用能力の評価ポイント
言語運用能力では、以下の5つの観点で採点されます。
- Listening(リスニング力)
- Vocabulary(語彙力)
- Grammar/Syntax(文法/統語)
- Fluency(フルエンシー)
- Pronunciation(発音)
文法、語彙、発音などの基礎力に加え、フルエンシーやリスニング力も重視されています。
特にリスニング力の重要性が高く、相手の発言を正確に理解できるかが問われます。
ビジネスコミュニケーション力の評価
一方、情報伝達力やDeliveryでは、ビジネスシーンで重要な以下のようなスキルが評価されます。
- 論理的な発言力
- 適切な根拠の提示
- アイコンタクトやジェスチャー
- 発声のクオリティ
- 話の一貫性や柔軟性
このように、GBCはビジネスパーソンに求められる総合的なコミュニケーション能力を測るテストだと言えます。
英語力とコミュニケーションスキルの両面からのトレーニングが必要不可欠となります。
本気のビジネス英語検定と言えますが、これで高スコアをとれば意味がありますね。
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GBCアセスメントの口コミ・体験談と効果的な対策は?

ではここから、実際にGBCを受験した方の口コミや体験談をお伝えします。
是非参考にしてください!
GBCの口コミと受験対策:オンライン英会話やコーチングも検討しよう
GBCはそれなりに英語を使っている人にとってもかなり難しいです。
口コミを見てみましょう。
オンライン英会話やオンライン教材などでのしっかりとしたレッスンがやはり必要ですね。
オンラインで英会話するのも費用がかかりますが、会社補助が使える場合もあります。こちらの記事も参考にしてください。
GBC体験談:昇進と海外勤務をめざして受験、準備はTOEIC対策で
私は30代の男性ビジネスマンです。・職種は営業職を担当しています。英語の学習歴は約10年で社会人になった直後からTOEICを受験するなど本格的に英語を学習するようになりました。
私は30代のビジネスマンで、英語アセスメントGBCを受験した経験があります。
受験回数ですが、私はこれまでに2回GBCを受験しました。
最初の受験は、記念受験のような感じで、現状での自分の英語レベルを把握することが目的でした。
その結果を踏まえ、弱点を克服する学習を経て、一年後に再受験しました。
次に使用目的ですが、自社内での昇進と海外部門でのポジション獲得のためでした。
会社ではTOEICなどに加えてGBCスコアも特定の昇進昇格の条件とされているため、試験の重要性も高かったです。
スコアは、初回の受験では、期待していたよりも低いスコアでしたが、二回目の受験では、集中的な準備のおかげで目標とするスコアを達成することができました。
このスコアアップは、自信の向上にもつながりました。
準備方法としては、まず時事問題に対応するため、毎日英語のニュースを聞く習慣をつけました。
他にGBCに特化した教材がないため、TOEICのスピーキングとライティングの勉強で代替しました。
また、オンライン英会話サービスを利用して、実際のビジネス英会話の練習をしました。
これらの学習を通して、自分の弱点を知り、それを克服することで英語能力が大きく向上することを実感しました。
私の場合はリーディングが苦手でしたが、学習を重ねて克服できました。
GBCは単に言語能力を試すだけでなく、ビジネス的な思考能力も問われるため、準備過程自体も自己成長に大いに役立ちました。
TOEICのスピーキング対策を利用するのもよい工夫ですよね。
TOEIC対策については、こちらの記事も参考にしてください。

QuoraでのGBCについての質問と答えも参考になる
QuoraでもGBCについての質問が出ています。

質問はこのような内容です。
来年GBC (英語試験) を受験する大学院生です。これまでネイティブと積極的に会話した経験がなく、殆ど英語が話せません。英会話を始めるにあたって何かオススメはないでしょうか?TOIEC700前後です。
Quoraより
回答のなかでは、英語アプリが紹介されていました。
Hello TalkやTEDです。
Hello Talkは言語交換アプリ。無料で使えるので、費用をおさえたい方はチェックしてみてくださいね。
TEDもハイレベルな世界の最新情報の講演集サイトですね。
英語でビジネスをするなら、ぜひ習慣的に視聴しておきたいものです。
TEDについてこちらの記事で詳しく解説しました。よろしければご覧ください。

【まとめ】昇進・転職・海外勤務のためにGBCスコアアップをねらおう

GBCについて解説しました。
まだ日本では情報が少ないですが、体験談は参考になりましたか?
やはりハイレベルでの英会話の実地レッスンが必要になりますね。
それから、GBCに似た試験にヴァーサント(VERSANT)もありますね。
上級者向けで、高度なスピーキング力が試されます。こちらも並行して受験するのもレベルアップによいかもしれません。
ヴァーサントVERSANTについても詳しく解説しましたので、こちらの記事もよろしければご覧くださいね。

ビジネス英語能力をあげていくには、単なる机上の英語だけでは不十分。
信頼される英語を話せるよう、自分を磨いて、昇進・転職・海外勤務とキャリアのステップアップをめざしていきましょう。
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